佐賀県
お祝いの日にいただく鮒の昆布巻き
ふなんこぐい(鮒の昆布巻き)
鹿島地方に古くから伝わる冬の保存食。
鮒を生きたまま昆布で巻き、大根と共に一昼夜煮込む。
佐賀平野には農業用水路や貯水用として堀がはり巡らされている。秋に水を抜く「堀干し」をするが、その際に獲れる鮒が使われる。
おくんちなどのハレの日に食べる。鹿島市では、毎年、二十日正月の前日、恵比寿様、大黒様にお供えするための鮒を売る「ふな市」が開催される。これは300 年以上続く伝統行事となっている。
- フナ5〜6kg
- 酒2〜3カップ
- 昆布1kg
- ダイコン適宜(3〜4本)
- ごぼう適宜(3〜4本)
- しょうが1個
- みりん2カップ
- 砂糖1kg
- とうがらし3〜4本
- みそ2kg
- 1.
- ミソをごく薄めに水でのばし、煮立てて布渡しし、砂糖、みりん、酒の半量を溶かす(「すめ」と呼ぶ)。
- 2.
- 昆布は洗って半乾きにしてお く。ダイコン、ゴボウは大きく輪切りにしておく(レンコン、こんにゃくを入れてもよい)。
- 3.
- フナはウロコを取り、昆布一枚 で巻いておく。
- 4.
- 4大カマか大ナベにワラを敷く (竹の皮か割り箸でも代用できる)。その上にゴボウ、昆布巻きのフナ、ダイコン、トウガラシ、ショウガを並べる。
- 5.
- 1の「すめ」を注ぎ、初めは強火でアクを取りながら、煮立ったら弱火にして落としぶたをし、 残りの調味料を入れる。
- 6.
- 汁が少なくなったら「すめ」を足しながら 10 ~13 時間炊く。
資料提供 : 佐賀県 生産振興部 生産者支援課
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