栃木県
正月には欠かせない縁起物
鮒の甘露煮
県南地方では、12月になると沼や堀をかい掘りして、なまず、ふな、こい、うなぎなどの魚がとれる。特にふなは「寒ぶな」と言っておいしく、焼いて正月用の甘露煮、昆布巻きなどに利用される。正月にはお頭つきの魚となり、縁起物として扱われる。
- ふな1kg
- 木皮1枚
- 梅干し大3個
- 砂糖1kg
- 酒1〜1・1/2カップ
- しょうゆ2カップ
- 水飴100g
- 1.
- ふなのワタを取って苦みを取り除き、よく洗い水切りをする。
- 2.
- くしに刺して網の上に並べ、遠火でゆっくりきつね色に焼き、冷ましておく。
- 3.
- 厚手の鍋に木皮を敷き、ふなを並べる。
(鍋の中央を尾にして菊の花のように並べる)
梅干しをいれる。 - 4.
- ひたひたに水を入れ、砂糖、酒を加える。
沸騰するまで強火で煮る。沸騰したら弱火にして約2時間30分煮る。 - 5.
- 竹ぐし頭のところにさして柔らかくなっていたら、しょうゆを加え約1時間30分煮る。
- 6.
- 最後に水飴を加え、さめるまでそのまま置く。
※汁の多い時は、汁だけを煮つめて、甘露煮の上からかけると良い。
※木皮や竹皮の代わりにだいこんを敷いても良い。
※煮くずれを防ぐため、鍋に入れて煮はじめたらさめるまでゆすったり、はしを使ったりしない。
資料提供 : 「子や孫に伝えたい郷土の料理とちぎ」発行栃木県農業者懇談会
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