三重県
僧に戦う力を与えた野趣あふれるスタミナ料理
僧兵鍋
三重県の湯の山温泉に伝わる名物鍋。湯の山温泉の中心に位置する天台宗の寺・三岳寺は、侵略に抗い僧が戦った寺として名を馳せる。僧兵鍋は、戦う僧侶が力をつけるために食した料理が始まりといわれる。古くはイノシシ、シカ、ヤマドリなどの山でとれる肉を中心とした料理だった。現在では豚骨ベースの出汁に豚や鶏、イノシシ肉とともに野菜を煮込み、味噌で仕上げる。肉の旨みがつまった野生的な味わいが楽しめるご当地メニューとして湯の川温泉各地で反響を呼んでいる。
資料提供 : ぐるたび