大分県
海藻を溶かし固めた身近なおかず
イギス
「おご」という海藻を煮溶かして固めたもので、国見では昔からおかずとして食べられてきた。
おごは潮が引いて現れた石にはりついていて、どこにでもあるが、岐部の人に言わせると、イギス向きのおごは岐部と熊毛の間の海岸線の数カ所にしかない。梅雨にとれたものでないと固まらない。採ったおごは乾燥して保存する。
日常のおかずとしてはもちろん、お盆や正月、法事や祭り、来客など、様々な場面で食される。
- おご(塩を抜いて乾燥させたもの)30g
- 水1000cc
- 酢少々
- 酢みそ適宜
- 1.
- 乾燥したおごを水に30分ほど浸して、もどす。
- 2.
- 軽くしぼって鍋にいれ、水と酢を加えて煮る。
煮たってきたら弱火にして、おごが溶けるまで煮る。 - 3.
- おごが溶けたら火を止め、熱いうちに目の細かいザルでこす。
- 4.
- 3.を流し箱に流し入れる。
粗熱がとれたら冷蔵庫で冷やし固める。 - 5.
- 固まったら、食べやすい大きさに切り、見栄えよく飾り切りにする。
酢みそを添えて完成。
※味噌に一晩つけこんだものを弁当のおかずにしたり、砂糖を入れて甘くして子供のおやつにする家庭などもある。
資料提供 : 次代に残したい郷土料理