青森県
身体の芯まで温まるあったか~いおでん
生姜味噌おでん
「おでん」は、日本全国庶民の食べ物として親しまれており、各地の風土や地元民の嗜好に根ざした、さまざまなおでん種、だし汁、つけだれがある。青森市においては、生姜をすりおろした味噌だれをたっぷりかけて食べる「生姜味噌おでん」が、独自の食文化として、現在も愛されている。これは、戦後、青森駅周辺で雨後の竹の子のように出来た屋台(闇市)で供されていた「おでん」に由来すると言われている。冬の厳しい寒さの中、青函連絡船に乗り込もうとする船客の体を少しでも暖めようと、ある一軒の屋台のおかみさんが味噌に生姜をすりおろして入れたのが喜ばれ、広まっていったようである。
資料提供 : ぐるたび