岩手県
甘さ控えめの小豆汁にうどんが入った郷土料理
小豆ばっとう
建前や庭じまい等のお祝い事のごちそう。昔は盆の七日目にも食されていた。
冬場に人が多く集まる時には、大鍋につくって振る舞われる。
こしのある短めの手打ちうどんが「はっとう」で、これを甘さ控えめの小豆汁で煮込んでつくる。吸い物と漬け物、酢の物などと組み合わせて食べる。冷めても、おいしい。
分量 : 10人前
[ うどん(はっとう) ]
- 小麦粉(ナンブコムギ)500g
- 塩2g
- 水220cc
[ 小豆汁 ]
- 小豆450g
- ざらめ200g
- 上白糖100g
- 塩2g
- 1.
- (小豆汁の準備)
小豆は洗って、一昼夜水につける。(夏期は冷蔵庫に入れておく) - 2.
- 1.の水をすて、大きめの鍋に小豆を入れて、たっぷりの水を加え、強火にかける。
煮立ってきたら煮汁をすべて捨て、再び、たっぷりの水を加えて、強火にかける。 - 3.
- 煮立ってきたら中火にし、時々かきまぜながら、1時間くらい静かに煮る。
煮ている間に水が減ってくるので、小豆にかぶるくらいに水を加える。
小豆がやわらかくなったら火をとめ、鍋にふたをして人肌になるまで冷ます。 - 4.
- さめた小豆をすりこぎでつぶし、水6カップ程度を加えて混ぜ、中火にかける。
小豆汁が熱くなってきたら、砂糖と塩を加え、へらでかき混ぜながら、弱火でじっくり1時間くらい練る。
ツヤが出て、とろりとした小豆汁になるのが、出来上がりのめやす。 - 5.
- (小豆ばっとうをつくる)
大きなボールに小麦粉を入れ、塩を加え混ぜる。
粉の真ん中に水を少しずつ加えながら、箸でかき混ぜ、まとまってきたら手で力強く20分くらいこねる。
丸くまとめてポリ袋に入れ、冷蔵庫に入れて最低でも3時間ねかせる。 - 6.
- 打ち板に打ち粉をしき、5.の生地をのせ、めんぼうで2mmぐらいの厚さにのばす。
半分にたたんで、さらに折り目が重ならないように屏風だたみにし、1cmくらいの太さのうどんに切る。
切ったうどんはほぐして、切り口に小麦粉をつけ、さらに10cmほどの長さに短く切る。 - 7.
- 小豆汁を中火にかけて、かき混ぜながらあたためる。
熱くなったら強火にして、小豆汁を静かにかき混ぜながら、うどんの余分な粉をはらい落とし、ほぐしながら少しずつ入れる。
5〜6分くらい煮ればできあがり。
※大量につくる時は、うどんをゆであげて、熱い小豆汁に混ぜることもできる。
資料提供 : 岩手県 農林水産部 農業普及技術課